引っ越しモードからの脱出


引越しモードからの脱出
 ウィークデーに単身赴任していた大和のアパートと下総のマンションを一軒にまとめ、新しいマンションに移りました。

 したがって、10月から大和まで片道2時間かけて通勤しています。朝が早いのと(05:30出発)通勤経路が一般の人と逆になるため、電車は往復とも座れますので、思ったよりは楽で19:20には帰宅できますが、通勤時間がほとんどゼロであったこれまで38年間の借りを一気に返しています。
2003/10/18(Sat) 08:27  
若者の無軌道ぶり
   電車通勤で私が一番悩むことは、若者のマナーの悪さに腹が立つことです。混み合っている中で、座席に荷物を置いて二人分占拠したり、大股開き・足投げ出しで寝ているフリをしたり、を見るとつい向こう脛を蹴飛ばして一言怒鳴り上げたくなります。それに対して年配者が誰も何とも注意しないのが重ねて腹が立ちます。
   今は、早く慣れようと思って努力していますが、そのうち切れるかも知れません。
  (もうそんな年ではないのですが・・・。)
2003/10/19(Sun) 20:38  
駆け込み乗車はお止め下さい。
   まあ〜 腹の立つ話ばかりでも面白くないので通勤雑感を書きます。 都市圏では私鉄各社の相互乗り入れが進み、私の通勤経路だと出発駅が北総開発鉄道、都内に入って京成、都営地下鉄と続き最後は京浜急行で横浜まで来ます。この4社のレールが相互に接続され1編成の電車を通すのですから乗客は乗り換えなしで大変便利です。ただし、列車の乗務員はレールの持ち主が変わるたびに交代します。中継駅で停車するとそれまでの運転手はさっさと降り、違った色の制服を着た運転手が乗り込んで自社線路を走ります。
   今朝の話:北総線の運転手が中継駅の高砂で降りました。普段ならすぐ出発するのに中々ドアが閉まらない。早朝なのであまり車内放送はしないのだが今朝に限って車掌が長々と乗り換えの案内をする。数十秒たつと人の居ないホームをドタ、ドタ、ドタと誰かが先頭車両に駆けて行きました。良く見ると運転手、どうやら寝過ごしたようです。バタンと乱暴に運転席のドアが閉まって電車が動き出しました。

   「駆け込み乗車はお止め下さい!!」
2003/10/20(Mon) 12:45
肩すかし
 都営浅草線は大相撲の中心地「両国」と「蔵前」を通ります。したがって電車内で相撲取りは良く見掛けますが電車に乗るような駆け出しの力士には誰も興味を示しません。その中で毎朝「松飛台」から「浅草橋」まで通う力士が一人居ます。松飛台の近くにも相撲部屋はありますが彼の場合はどうやら両国周辺の部屋に通勤
しているようです。着ている着物も立派だし通勤が許されているのだから少なくても十両以上だと思うのですが名前は知りません。
   今朝その力士が私の隣に座りました。ドアが開いた時の風よけに丁度いいやと思って生態を観察しておりますと、ソーセージのように太い指で器用に携帯電話の細いキーを打ちまくります。やはり現代人です。そのうち携帯を袂にしまい、目をつぶりました。なにせ早朝ですから、すぐにジャイロが不安定となって居眠りモードに入ります。睡眠が深くなるにつれ電車の加速度に同調して大きな体が左右に揺れます。私の体は丈夫な方ですが、150キロもありそうな席取にまともにもたれ掛かられてはたまりません。電車が加速する時にグラッと倒れ掛かってくる瞬間にサッと身を引いて席を代わりました。

    「肩すかし〜〜!」
2003/10/22(Wed) 12:25  
無言の秩序
私が横浜駅で相鉄線に乗り換えるのはちょうど午前7時です。さすがにその時間になると乗客があふれ、改札が混み合います。
以前の自動改札機は定期券を入れると開く構造でしたが、今は人の流れを良くするために扉は常に開いており、何も入れないで通るか無効な切符や定期券が投入された時にのみ「ピンポ〜ン!」と音がして瞬時に扉が閉じその人を遮断します。
朝のラッシュ時には次から次に人が早足で歩く速度で定期券を読み取りどんどん流して行きます。ところがうっかり者が他社の定期券や乗越した切符を差し込みます。当然バサッと扉が閉まります。驚くのはそのうっかり者の後に続いた人々の行動です。それまで一定のリズムで足早に流れていた人の流れが突然止まるのですから混乱が生じそうですが、「ピンポーン」の最初のピンが聞こえた瞬間後ろに並んだ人々の列がサッと左右に分かれます。そして何事もなかったかのように左右の自動改札口にもともと並んだ人達と交互に合流して通過して行きます。この間ひと言の言葉のやり取りも無く混乱も生じません。

   まさに訓練された通勤族の究極の姿です。
2003/11/06(Thu) 12:23
一心不乱
帰りの電車で隣に女子大生が座りました。袋からノートを取り出し、ひざの上に広げて一心不乱に何かを書き始めました。
私は本を読んでいましたが、何気なく横目でながめて見ました。
「私は、○子という厳しい母の許に生まれ、0歳でプールに投げ込まれて、物心が付いたときには泳げるようになっていました。」
・・おやおや大変だ!・・彼女は続けます。「母は、私が将来音大に入ることを強く望み、物心が付くと同時にピアノのレッスンが始まりました。友達は楽しそうに遊んでいるのに、私は中学生になっても母にたたかれて泣きながらピアノの練習をさせられましたが楽しいはずもありません。
中学2年のときに母に反抗してピアノを止め、スポーツに打ち込みました。ところが、高校生になるとどうしてもピアノを弾きたい自分に気付いたのです・・。」
なかなか整った文章で字も奇麗です。教授に提出する「生い立ちの記」みたいなものの下書きなのですが、それにしてもこんなに混み合って大きく揺れる電車の中で、良くこれだけ集中して文章が書けるものだと感心しました。
2003/11/07(Fri) 12:22
男の身だしなみ
以前、電車の中で化粧する女性のことが色々と話題になりましたが、今ではすっかり当り前になりました。
男性も似たようなものです。
ある朝、発車まぎわの電車に若者が息を切らせて駆け込んできました。みるとワイシャツのボタンは全部はずれ、上着とネクタイは手に持ち、靴の紐も解けています。まさにフトンから飛び起きてそのまま走り込んできた格好です。
息が整うと「着付け教室」が始まりました。まずワイシャツのボタンを下から掛け、段違いに気付いてやり直します。
次にネクタイですが、結ぶ前に長さのバランス調整、柄合せを何度も確かめ、ゆっくりと3分ほどかけて結びます。ところが、長さが気に入りません。せっかく結んだネクタイを一度ほどきます。また最初から同じ作業を繰り返し、3回目でやっとセットが終わりました。靴の紐まで結び終えたのは20分後でした。
早朝で混み合ってはいませんが、自分一人でもありません。たくさんの人々の視線は全く意に介さず、自分中心に行動できるのが今の若者の生態かも知れませんが、もう少し周囲に対する用心深さはあっても良いと思います。
2003/11/10(Mon) 13:07
忘れ傘
いつものように早朝の電車に乗り、前の座席を見ると手摺に紳士物の傘が掛っていました。私の890円の物よりも数段立派です。
昨夕まで雨が降っていましたので、終電で帰った酔っ払いが忘れた物のようです。
次の駅で労務者風のおっさんがその席に座り、競馬新聞を広げました。手摺に掛かった傘が電車の振動で自分の腕に触るのを邪魔そうにどけています。
都内に入るとそのおっさんは降り、その席に一流会社の重役風の紳士が座りました。磨かれた革鞄から日本経済新聞を取り出し、きちんと縦折りにして隣の人の邪魔にならないように読んでいます。傘は余り気にならないようです。
日本橋の駅に電車が止まり、ドアが開くと同時にその紳士がサッと立ち上がり、やおらその傘を引っ掴んで降りて行きました。

お天道様が見ている!と言うのはこの様な事かと思いました。
2003/11/12(Wed) 12:40
怪獣オバタリアン
春の野原を美しく舞う蝶は、芋虫からサナギへと変態し、更に脱皮を重ねて華麗な姿に変身します。
一方、人間は生まれた時には蝶よ花よと可愛がられるものの、長ずるに従って悪知恵を身に着け、段々面の皮と腹の皮が厚くなって芋虫に戻って行きます。
特に女は・・・小学校の前半ぐらいまでは可愛いものの子供から女に変身し、母となり、親となって「花の命は結構長い!」などと開き直っては見るものの、女性ホルモンを使い果たすと同時に大変身して「オバタリアン」と呼ばれる怪獣に退化します。これがすごい!! エネルギーの固まりです。
今朝、私の横にこの怪獣が複数で座りました。朝の6時、男どもはぐったりと眠りこけているのに怪獣達は元気一杯、大声で吠えまくります。
インフルエンザの予防注射の話をしてたかと思えば突然、昨日の大相撲の取組みの話になり、「4回も5回も突っ張って・・」とわめきながら、両手を突き出すものですから、座席がきしみ、体が揺れます。
寝ぼけマナコで聞いていた私もこれですっかり目が冴えたところで「アッ!もう大門だ!」と飛び降りて行きました。
ア〜アこっちはまだ40分もあると言うのに。
2003/11/18(Tue) 21:54
頼もしい青年
先日NHKの「プロゼクトX]を見ていて感じたのですが、過去さまざまな困難なプロゼクトを成功に導いてきたのは、30代の若い情熱であったような気がします。
学長その様な頼もしい若者はみかけませんか?
2003/11/18(Tue) 22:43
頼もしい青年
会社には、問題意識を持った頼もしい30代の若者がたくさんおります。しかし、本当の問題点はそれらの若者を直接指導する40代の世代がポッカリと空席になっている事です。
その上の50代熟年世代は我々と同じ団塊の世代で、しかもバブル崩壊に続くリストラの嵐を職人魂で乗り越えた本当のプロフェッショナルなのですが、これらのマイスター世代から、30代の若年世代に技術の伝承がなされていない事が最大の問題点です。
この理由は、自衛隊という無償で人を動かせる組織にいた我々には理解しにくい事なのですが、人を集めて教育するためには時間が必要で、その時間を使えば間接経費として労務単価に跳ね返って来る訳です。それを、受注した仕事の売り上げで回収出来なければ会社が赤字になる訳で、経営の難しさと言う事をひしひしと感じる今日この頃です。
私自身としては、教育経費は先行投資なのだから、惜しんではいけないと思うのですが、いくら話しても受け入れられません。寂しい限りです。
2003/11/19(Wed) 21:49
泡立つ流れ
座席に座ってウトウトしながらふと床を見ると、なんと泡の混じった黄色い液体がジョボジョボ流れてくる。びっくりして通路を挟んだ向かいの席を見ると60がらみのオッサンのズボンがグッショリ濡れている。
アッ!やったな!と思って、その流れが靴に掛からないように両足を持ち上げてもう一度見ると、何とそのオッサン! 500CCの缶ビールを右手に持ったまま眠りこけ、缶が傾いて思いっきりズボンに飲ませている。
何だビールかと安心して靴を降ろした時には、オッサンも冷たさで目が覚め、あわててポケット・ティッシュを取り出しているがとてもティッシュで拭き取れる量ではない。
朝からビールとは・・
でも小便でなくて良かったびっくりさせるなよな〜!も〜。
2003/12/03(Wed) 21:55
(通勤雑感)先 輩
帰りの電車で都心を過ぎ、ふと向かいの席を見ると同じ街に住む先輩が座っていた。あっ先輩だと思ったが名前が思い出せない。確か5期のヘリ・パイロット、51空で一緒だった、と記憶の糸をたどる。
目の内側のホクロ・・あの人だ!と焦るが名前が出ない。
固定翼なら絶対分かるのだが・・と心の言い訳をしながら、佐々木?・・違う、永山?・・いや、小倉?・・この前会った、ウ〜〜ン? 
幸い相手が気付いてないのをいいことに目を閉じて(寝たふり)記憶を巡らすがそのうち固定翼の名前も重なっていよいよ分からなくなる。
もし目が合って先に声を掛けられたら何と呼ぼうか?
そうだ、航空学生には便利な言葉がある。降りる駅が近づいたら「先輩!」と声を掛けよう。
ついにドアが開いて同時に立ち上がった。「先輩!ご無沙汰しています。」「オ〜 久しぶりだね!元気かい?」「ハイ、もう辞めて1年経ちました。」階段を上がりながら交換した名刺には「古谷充」と書いてあった。6期でした。
先輩ゴメンナサイ。
2003/12/03(Wed) 22:02